
拉致・監禁事件 Vol.5
こんにちはコツミです🌸
母からワンちゃんを飼うことを許されたが、
その先には真のビッグボスが待っていました。
我が家のおばあちゃん

我が家のおばあちゃんは、とても綺麗好きな人でした。
というか、潔癖症な人でした。
部屋を散らかして怒られたことは数知れず。
口癖は「ピシーっとしろ」の大正生まれです。
▼怒られて印象に残ってること
- 風呂上がりに風呂場が濡れてると怒られる
→水滴一つ残してはならない - 折り紙の角が揃ってない
→1ミリ単位のズレも見逃さない - 庭の桜が散ると汚くなるから伐採したい
→母が桜が好きだったので、説得の末回避
とにかく汚れや、整頓されていないことに対して、
異様に厳しかったおばあちゃん。
ワンちゃんを飼うなんて許されざる行為でした。
難攻不落の案件を前に、
「でもこの家のローン払ってるのお父さんとお母さんでしょ?」
と母に聞いたらぶたれました。
いざビッグボスの元へ

意を決して、おばあちゃんの部屋へ行ったはいいが、
母への交渉で疲れてたこともあり、何も喋らない私。
記憶では、このあたりはおばあちゃんはまだ笑顔でした。
なかなか話し出さない私に業をにやして、母が説明してくれました。
意外にもおばあちゃんは母と違い、遮らずに話を聞いてました。
「どの犬だ?」と言うので、物置へ案内。
(あれ、これいけるんじゃないか?)と薄々思い始めていました。
物置を開けて、ビッグボス(おばあちゃん)ついにワンちゃんとご対面。
その瞬間、おばあちゃんの顔が鬼の形相に変わっていました。
沸々と怒りを溜めてたのか、ばあちゃん!!!
「戻してこい。」と一言、クーリングオフを言い渡されました。
ビッグボスの逆鱗

母と違い、おばあちゃんに関しては理屈では無く、
本能で「無理」という感じでした。
もうこの後はお説教の嵐です。
救助隊員もみんな巻き添えくらってました。
しかしそこは小学生、本能でくるものは本能で返します。
「可愛いもん!」
「ちゃんと面倒見る!」
「もう物置に住む!(?)」
とにかくこのセリフを繰り返してただけだと思います。
ここで助け船を出したのが母上でした。
「お小遣いで餌代出すんだってさ。」
母の言葉で地獄のようなルーティン議論が止まりましたが、
それでも許しは貰えず、ビッグボスは部屋に戻って行きました。
ビッグボス敗れる

部屋に戻ってしまった、ビッグボス。
雨も本降りに変わって、救助隊員もそろそろ帰らなくてはなりませんでした。
もう最後の手段しかない。
ばあちゃんよ、これだけは使いたくなかった。
私はおばあちゃんの部屋に行き、
運動会の応援団並みの渾身の力で叫びました。
「お世話するから飼わせてください!!!!!!!」
何度も何度も何度も叫んでました。笑
「うるさいから静かにしろ!」とキレるビッグボスを無視して叫び続け、
とうとう「分かったから!静かにして!!」とおばあちゃんの許し(?)を得ました。
あの時必死過ぎて頭ちょっとぶっ壊れてたけど、
うるさくしてごめんね、ばあちゃん。
我が家へようこそ
こうして無事に(?)ワンちゃんを飼う許しを得ました。
おばあちゃん説得のために家に戻ってた私は、
ワンちゃんのいる物置きに帰りました。
さぞ、感動の対面だろうと思ってましたが、
ワンちゃん寝てました。
知らない場所でも寝れる図太い奴でした。
何はともあれ、我が家へようこそ。

ちなみに、父は単身赴任で家に帰るのは月に一度くらいでした。
電話で事後報告になってしまいましたが、
経緯を説明したらめちゃくちゃ喜んでました。
父はもともと動物全般好きな人でしたが、
おばあちゃんの許可が降りず、ずっと飼うのを諦めていたようです。笑